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セフテック株式会社

高速道路のLED表示機と気象loTセンサーを連動して交通安全に貢献

  • セフテック株式会社
  • シレド事業部 部長 鈴木道弘氏、次長 矢竹和栄氏、課長 戸津貴弘氏、課長代理 本多浩氏

交通用品の製造・販売・レンタルなどの業務を行なっている「セフテック」では、高速道路のパーキングエリアに設置するLED表示機などに、ウェザーニューズ社が提供している「ウェザーテック(WxTech®)」のサービスの一つである高性能気象loTセンサー「ソラテナ」を導入しています。

セフテックでは自社のサービスにソラテナをどのように役立てているのか、セフテック・シレド事業部に話を聞きました。

"気象観測で「LED表示機」の利用価値を高めたい"

「当社のLED表示機は、主に(株)ネクスコ・メンテナンス関東さんなど、各エリアの高速道路のメンテナンスを行う高速道路管理会社にご利用いただいています。

ドライバー向けの渋滞などのお知らせは、車の位置と速度を検知する交通用センサーを使って、LED表示機へ自動で表示するようになりましたが、雪氷対策などの気象情報については自動化がなかなか進まず、課題となっていました。

そうした折に、ソラテナのことを新聞記事で読んで、これは当社のLED表示機と連携できるのではないかと考えました」

シレド事業部部長の鈴木道弘氏は、ソラテナ導入のきっかけについてこのように話します。根本には、今後の道路のあり方も見据えて「LED表示機の利用価値を高めたい」という思いがありました。

ソラテナが取り付けられたLED表示機
従来の観測機よりも小型で軽量な上に取り付けも容易

「海外では、路面にセンサーを設置して、道路の積雪や凍結、雨量などを把握するシステムがかなり進んでいます。日本でもNEXCO東日本が、ICT(情報通信技術)を活用した高速道路インフラ監視や現場作業の自動化など、スマートメンテナンスハイウェイと呼ばれる高速道路のメンテナンス自動化の取り組みを展開しています。

今後、日本の道路事情をより向上させるには、高速道路管理会社が気象情報を把握して、効率よくドライバーに提供するシステムや、より高速道路を管理しやすくするシステムが必要になります。こうした高速道路のスマート化を進めるためにも、ソラテナは有用だと思います」

高速道路の運転は積雪や凍結、豪雨などの気象の影響を大きく受けるため、高速道路を安全かつ適切に管理するには、気象情報が不可欠です。LED表示機に「気象観測データも収集できる」という付加価値があれば、高速道路の安全管理を担う一助に十分なると鈴木氏は考えました。

セフテック株式会社 シレド事業部 課長 戸津貴弘氏(左)と課長代理 本多浩氏(右)

"設置が簡単で、電源を入れたらすぐに観測が始まる手軽さが魅力"

ソラテナは使い勝手のよさも魅力的だと、シレド事業部新潟地区担当の本多浩氏は話します。

「設置はとても簡単で、電源を入れればすぐに観測が開始します。この使い勝手の良さは、当社がソラテナを導入する際の決め手の一つになりました。実際に使っている当社のお客様である(株)ネクスコ・メンテナンス新潟さんからも『仮設のLED表示機に、手軽に観測機を取り付けられるのはとても便利です』というお声をいただいています。

また、観測データをスマホやパソコンなどのウェブ上ですぐに確認できるので、お客様への説明も、非常にスムーズに行えて助かります」と本多氏は話します。

スマホやPCに表示されるソラテナの観測データ
気温、風、雨量などの8要素を1分ごとに観測する

"雪氷対策やドライバーへの注意喚起のスマート化を図る"

LED表示機に備え付けられたソラテナは、実際にどのように活用されているのでしょうか。

「現在はテスト的に設置し、観測データを高速道路管理会社に確認してもらっている段階です。今後は設置数を増やして、収集した観測データを、まずは冬季の雪氷対策に活用してもらいたいと考えています。

というのも、これまでは現場をパトロールする巡回車などから道路や周辺の気象情報が管理事務所に集められ、除雪車を稼働させたり凍結防止剤を散布するときなどの判断材料になっていましたが、手軽に設置できるソラテナを活用すれば、より効率的に観測データを収集できます。

また、東北や新潟などは山に囲まれた地域も多く、1km離れただけで気象が大きく変わることもあります。より多くの観測機を設置できれば、それだけ収集できるデータの精度も上がるのです。そういう意味でもソラテナは、高速道路の雪氷対策に大きく役立つのです」(本多氏)

さらに、シレド事業部次長で東北地区担当の矢竹和栄氏は、将来的な気象データによる表示切り替えの自動化を見据えて次のように話します。

「LED表示機に表示する気象情報は、これまであまり機械化が進んでいませんでしたが、ソラテナを活用することで、より効率的にドライバーへの注意を喚起することができます。

各地域の気象の観測データを蓄積していけば、今後はそのデータを使って『スリップ注意』や『強風注意』などの注意喚起を自動でLED表示機に反映させていくことも可能です。気象データを集めることは、交通事故を未然に防ぐためにも役立つのです」

ソラテナからの観測データをもとに、
LED表示機の表示内容が遠隔操作で切り替わる

"工事現場や建設現場などでの熱中症対策にも活用できる"

LED表示機は主に冬季に使われることが多いようですが、今後は四季を通して活用することを考えているといいます。

「ゲリラ豪雨や台風の対策などでも、ソラテナは活用できます。異常気象が頻発する昨今、高速道路の安全を守るためには、四季を通してできるだけ多くの気象観測データを収集することが大切です」(鈴木氏)

さらに、「工事現場や建設現場などでの熱中症対策としても使えると思います。『熱中症に注意』などの警告を出せるLED表示機も作れるでしょう」(シレド事業部課長・戸津貴弘氏)というように、高速道路以外でもソラテナを活用することを考えています。

気象観測機などを活用しつつ、高速道路や工事・建設現場の安全に貢献することをセフテックは目指しています。

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