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トップページ成田国際空港(RJAA/NRT)の風特性と運航対策
2026.02.25 ウェザーニューズ

成田国際空港(RJAA/NRT)は、日本の首都圏東部、千葉県成田市に位置する国際ハブ空港です。
成田空港では、季節ごとに卓越風向が大きく変化します。特に春季(3月~5月)は、桜シーズンに伴い訪日旅客が急増する一方、気団の交替によって風向の急変や突風リスクが高まりやすい時期でもあります。安全かつ効率的な運航計画の策定には、風特性の正確な把握が不可欠です。
成田空港は、関東平野の東部にあたる千葉県北東部を南西~北東へ延びる標高 40 m前後の北総台地の上に位置しています。周囲60 km圏内に山はないものの、滑走路のほぼ延長方向にあたる空港の北側や南東側には小さな谷や河川があり、起伏に富んだ地形が気流の乱れを生じやすくしています。また、太平洋沿岸から約20 km内陸に位置するため、気温の日較差が大きいなど内陸性気候の特徴も現れ、地勢が空港の気象に少なからず影響を与えています。 空港の北東~北西にかけては、霞ヶ浦、利根川、印旛沼など多くの河川や湖沼および田園や耕地などの規模の大きい緑地帯が拡がっており、水蒸気の供給源となって多湿な状況をつくりだしています。北総台地の表土は、細粒の火山灰からなる関東ローム層で構成されています。農作物の作付けが少ない春先には、強風によって表土が巻き上げられ砂塵が発生しやすいです。
① METARやTAFに示される空港を代表する風はA滑走路南端(RWY34L 接地点付近)の値である。
② 年間の風向は、次の3つに大別される。
②-1 寒候期の季節風による北西風
②-2 暖候期の季節風および日本海低気圧に伴う南寄りの風
②-3 南岸低気圧に起因する北東(北~北東)風
③ 気象擾乱の影響を受けない日においては風向の日変化が見られ、日中は南寄りの風が、また、夜間は北寄りの風が卓越する。
④ 最多出現風向は010~030°で、最少出現風向は250~260°である。
⑤ また、140~170°からの南々東の風もかなり多く出現する。東寄りの風と西寄りの風の出現は少ない。
⑥ 年間の平均風速は6.4 KTで、最多出現風速は4 KTである。
⑦ 平均風速が6.4 KT以上となる風向は、340~070°、190~240°および300~320°である。すなわち、北西風および北東風は出現回数も多いうえに風速も強いと言える。一方、南西風は北西風や北東風と比べ出現回数は約半分と少ないものの平均風速は10 KT以上が多く、他のどの風向よりも強い。
① 風速15 KT以上の強風が吹いたときの風向を大別すると次の3つになる:010~040°(北東風)、210~230°(南西風)、300~320°(北西風)。
② 強風が出現する風向は季節により変化する。
③ 強風の継続時間は、2時間以下が約半数、5時間以下が約8割を占める。一方、8時間を超える事例も約8 %あり、最長は1985年4月の南岸低気圧による42時間である。
④ 日最大風速が20 KT以上になった日数は年平均39.3日あり、30 KT以上になった日数は2.3日となっている。
⑤ 風速20 KT以上の強風は年間を通して観測されているが、全般に1~4月に出現することが多く、6~8月は少ない。最多は3月の6.2日である。
METAR報におけるGustの通報は年平均約200回である。継続時間は1時間以内が約85%、3時間以内が約93%を占める。ただし、10時間以上継続した事例も年平均2回あり、最長は1997年5月の南岸低気圧による19時間であった。
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