導入事例

株式会社ダイショー

販売企画部 米永務氏

鍋前線を活用した売り場づくりで販売数UP、お天気キャスターとのキャンペーン企画で過去最高の応募に

猛暑や残暑の長期化により、鍋スープ市場では昨今、季節商品としての前提が大きく揺らいでいます。売り場の立ち上がりが年々後ろ倒しになる環境変化のなか、株式会社ダイショーはウェザーニューズが提供する「鍋前線」や気温データを活用した新たな販促プロモーションを導入。ウェザーニュースキャスターとのコラボ企画や、データに基づいた最適な売り場づくりの提案に取り組んでいます。その成果と手応えについて、株式会社ダイショー 販売企画部 米永務氏に詳しくお聞きしました。

鍋スープ需要の分岐点は18度。気温データを使って販促を変えられるか

「おいしさで・しあわせをつくる」を企業理念に、1966年創立以来、鍋スープや味・塩こしょうなどの調味料や業務用食品を提供し続けている株式会社ダイショーは、現在NB品(ナショナルブランドの商品)だけでも約60種類、PB品(プライベートブランドの商品)を含めると100種類以上の鍋スープ商品を販売しています。

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料理研究家や名店監修などコラボ企画の鍋スープが人気

ここ数年の猛暑や残暑の影響により、ユーザーは「まだ鍋には早い」と感じ、売り場も棚替えに慎重になる傾向があるとのこと。ダイショー側が需要喚起を図りたくても、スーパーの棚割りが例年通りに進まず、鍋商戦の立ち上がりが遅れるという課題を抱えていました。

「以前は、お盆明けにはスーパーマーケットのそうめんつゆ売り場が鍋スープ売り場に切り替わっていました。ところが今は1ヵ月以上遅れて切り替わることも珍しくありません。時代の変化や気候変動に応じ、感覚ではなく、根拠をもって『そろそろ鍋スープを陳列するタイミングです』と説明できる材料が必要でした」(米永氏)

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株式会社ダイショー 販売企画部 米永務氏

そんななか、当社が発表していた「鍋事情調査」を目にしたそうです。

「“気温が18度より下がると、過半数の人が鍋を食べたくなる”という調査結果を見つけました。当社側で所有していた鍋つゆのPOSデータと照らし合わせてみると、確かに同じような傾向が見られたので、これは売り場づくりに活用できると考えてウェザーニューズ社に相談しました」

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秋冬の鍋事情調査より

まずは営業の現場で、鍋が売れる時期を予想した「鍋前線」を活用してみることになったそうです。

鍋前線が的中!気温低下の好機を逃さない売り場づくりで、売上増の追い風に

「鍋前線」は商談ツールとして力を発揮したといいます。

「『この時期になれば、鍋を食べたくなる人が過半数を超えます』と気象的な根拠 をもとに説明できるようになり、売り場づくりを提案する説得力が格段に上がりました」(米永氏)

また、全国のスーパーの店舗が魅力的な売り場づくりを競う「売り場コンテスト」を「鍋前線」の到来時期に合わせて企画。鍋の需要が高まる前から鍋スープを「顔見せ」する販促活動を推進するなど、気温データに基づく売り場づくりを、全国の店舗と一体となって盛り上げることができました。

「単なる販促の施策ではなく、『鍋が立ち上がるストーリー』を売り場全体で表現する取り組みができたことにも満足しています」(米永氏)

とくに印象的だったのが、2025年10月21日前後の事例です。「鍋前線」の予測をもとに、タイミングを合わせて売り場づくりを指示したところ、実際に気温が大きく低下し、日経POSデータでも鍋市場が明確に伸長したとのこと。

「気温が下がり方と売上の伸び方がキレイに重なり、まさに『予報が当たった』形に。前年と比べ、市場の立ち上がりが約2週間早まったのも、売上増の追い風になりました」(米永氏)

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首都圏の鍋つゆ市場(日経POSデータ)と気温の分析結果 2025年は残暑の影響で鍋つゆ市場の立ち上がりが遅れたものの 10月中旬に気温が18度を下回るタイミングで需要が急伸

お天気キャスターとのコラボキャンペーンで、過去最高50倍の応募数を記録

消費者向けには、ウェザーニューズとのコラボを全面に押し出し、お天気キャスターを起用した、購入レシートで応募できる「買って当たる消費者キャンペーン」を実施しました。

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キャンペーンの画像

今回のキャンペーンでは、過去の同様の施策と比べ、最多の応募数を記録。とくに反響が大きかったのが、お天気キャスターが登場するカレンダーのプレゼント企画だったといいます。

また、ウェザーニューズが運用するYouTubeでの「鍋パーティー」配信も実施し、立体的なプロモーション展開が社内外で話題になりました。

「当選者10名の枠に、延べ約500人の応募があり、ユーザーの関心の高さを実感。お天気キャスターによるYouTubeでの鍋パーティや情報配信といった複数回の宣伝も大きく貢献していたのではないでしょうか。気象データと売上の関係性を数字で確認できたことで、大きな手ごたえを感じることができました」(米永氏)

「鍋前線」を軸にした一連の施策が、売り場や広告、デジタル施策を横断して機能し、ユーザーとの接点を立体的に広げた結果となったそうです。

「気温で変わる好みの味」を予測して、鍋スープのさらなる販促を目指す

ダイショーでは今後、「鍋前線」を進化させていく構想も描いていると話します。

「ひと口に鍋スープといっても、残暑期には辛い鍋、冬期には寄せ鍋や豆乳鍋、極寒期にはふたたび刺激系の鍋、というように気温によって好まれる味が少しずつ変わるもの。この変化と気象データを組み合わせることで、より精緻な提案が可能になるのではないでしょうか」(米永氏)

鍋スープの知見と「鍋前線」をはじめとする気象データを掛け合わせることで、売り場づくりや商品提案をさらに充実させていく考えもあるようです。

今回の取り組みの最大の成果は、「予報が当たった」こと以上に、判断の根拠を持てたことだといいます。「鍋前線」は話題づくりのためのデータという役割を超え、売り場や売上を動かし、販促判断そのものを支える存在になりつつあるとのこと。


ダイショーはお客さまにとって役に立ち、「面白い」と感じてもらえる企画を今後も継続的に展開していきます 。

株式会社ダイショー

事業内容

たれ、スープ、粉末調味料等製造販売

特徴

鍋スープの広告と売り場づくりに「鍋前線」を活用

規模

301〜1000名

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