株式会社ジュンが運営する「ROPE' PICNIC(ロペピクニック)」は、広告宣伝にお天気アプリ「ウェザーニュース」の天気連動広告を活用。今回は天気や花粉と連動させた「ウェザーニュース」アプリのディスプレイ広告のほか、SNSに強いウェザーニュースキャスターとのコラボ企画も実施することで、季節商品の販売促進に成功しました。多角的に仕掛けた今回の取り組みについて、株式会社ジュン ロペピクニック事業部の小畠瑠見子氏に伺いました。
気候変動で四季の移ろいに変化、着る服に悩むユーザーの声から高機能アウターを開発
ROPE' PICNIC(ロペピクニック)は98年に誕生したアパレルブランドで、かわいくありながら、ロペの血統を継いだ「きちんと感」があり、幅広い女性にファッションを楽しんでもらえる価格帯で人気です。幅広い世代をターゲットにしており、駅ビルやショッピングセンターを中心に全国に店舗を構えます。
ロペピクニックでは、昨今四季の長さが変化していることで、売れるものが変わってきていると言います。
「最近は夏が長くて冬は短く、お客様から『定番のアウターの出番が減った』『何を着たらいいか迷う』という声をよく聞きます。そこで今春は、変化するお天気にも対応しやすくて、着回しもきく機能性を高めたアウターを開発しました」（小畠氏）
アウターが欲しくなる気温に合わせて、お天気アプリ×YouTube×TikTok×Instagramで多角的に訴求
今回は、雨や花粉に強いライトアウターを効果的にプロモーションするため、ウェザーニューズの広告サービスを活用。メインにしたアイテムは、ミドル丈マウンテンパーカーとショートトレンチコートです。
「マウンテンパーカーは撥水加工と花粉ガード、トレンチコートは撥水加工を施しており、それぞれ機能性に優れていることが特徴です」（小畠氏）
具体的なプロモーションの展開方法にはバリエーションがあります。
一つ目は、お天気アプリ「ウェザーニュース」上で天気に合わせた商品のバナーを表示する天気連動広告です。何種類もクリエイティブを用意しておき、前日や当日の雨量や気温、花粉の飛散量に合わせて、最適な広告を表示します。
「ライトアウターに適した気温の範囲内で、雨や花粉の気象データと掛け合わせることでその時に最適なアイテムをユーザーに提案していきます。当日の気温変化や前日との気温差にも対応できるよう、企画担当者からのきめ細やかなアドバイスのもとで何度も試行錯誤を重ねました」（小畠氏）
二つ目は、SNSにも強いウェザーニュースキャスターとのコラボ広告です。YouTubeやTikTokで「お天気キャスターがすすめる『気温別コーデ』」や「お天気キャスターのON/OFF着回しコーデ」などの動画を配信。同時に駒木キャスターや小林キャスターのInstagramやXでもショート動画を投稿し、24時間生放送の気象情報番組「ウェザーニュースLiVE」でこれらの取り組みを紹介することで、プロモーションの効果を引き上げました。
想定を大幅に上回るクリック率でアウターは早々に完売
「プロモーションの時期をいつにするかというタイミングにもこだわりました。花粉ガード機能のついたマウンテンパーカーは、花粉が飛び始める前からプロモーションを仕掛けたいと考えていました。花粉対策をはじめたり、衣替えに乗り出したりするタイミングと合えば、より訴求力が高まります」（小畠氏）
ロペピクニックとウェザーニューズのタイアップ企画が動き出したのは1月でしたが、スピーディーな準備で、約1か月後の2月上旬からプロモーションがスタートしました。
「最近はSNSなどでの情報の伝達、拡散のスピードが以前より速まっています。その点においても今回は迅速に準備が進み、オンラインストアでも予約販売の段階での告知が十分にできたので非常に満足しています」（小畠氏）
商品力はもちろん、プロモーションの企画力やタイミング、スピード感などの合わせ技が奏功し、蓋をあけてみれば事前予測を大幅に上回るクリック率（CTR）を達成。マウンテンパーカーとショートトレンチコートは早々に完売となりました。
「ちなみに、プロモーションの対象アイテムのメインは2アイテムでしたが、気温が低く肌寒さを感じる日には、様々な種類のアウターのページに飛ぶように設定していました。その試みも、アウター全体の売上伸長につながったのではないかと推察しています」（小畠氏）
オンラインストアへの初訪問が多数、積極的に新しいプロモーションに挑みたい
今回の結果を受け、「ロペピクニック」は、今後も「季節アイテム×天気」の可能性を探っていきたいと意欲的です。
「アプリ上でのディスプレイ広告だけでなく、お天気キャスターのみなさんの協力もあってYouTubeやTikTok、Instagramといった媒体を活用したプロモーションができたことは、新規顧客の開拓という意味でも画期的でした。それは、『ロペピクニック』のオンラインストアに今回はじめて訪れたお客様の増員数でも顕著です。今後も新しい取り組みを積極的に検討していきたいと思っています」（小畠氏）
気候変動の影響を受け、私たちが日常生活で着用するものにも変化が求められる時代。「ロペピクニック」は今後も積極的に新しい取り組みに挑戦します。
