10月14日(水)、企業における気象リスク対策およびBCPの高度化を支援するため、「第2回 ウェザーニュース for business活用ウェビナー」を開催いたしました。
第2回目となる今回は、「次の出水期に今から備える!企業の防災レベル向上」をテーマに、2026年出水期の顕著な気象災害事例の振り返り、気象予測データと気象IoT(ソラテナPro・ソラカメ等)を組み合わせた「完結型防災」オペレーション、および先進企業様の活用事例について詳しくご紹介しました。
開催概要
| 題目 | 次の出水期に今から備える!企業の防災レベル向上 |
|---|---|
| 日時 | 2026年10月14日(水) 14:00〜15:00 |
| 対象 | ウェザーニュース for businessをご利用中の皆様 |
| 内容 | ・今年度の災害事例について ・効果的なウェザーニュース for businessの活用 実際のご活用事例のご紹介 |
| 参加費 | 無料 |
| 会場 | オンライン |
2026年出水期の振り返りと「ピンポイント予報のみでの判断」の限界
冒頭では、令和8年8月13日の千葉豪雨や台風25号の事例、9月8日に名古屋で観測史上最大となる1時間雨量104.5mmを記録した猛烈な大雨など、今年度に多発した激甚気象災害を解説しました。 また、ウェビナー中に実施した参加者へのリアルタイムアンケートでは、日常的なアプリ利用頻度や今年の出水期における課題についてリアルな声が集まりました。

当日皆様から、今年の夏(出水期)に印象に残った・深刻だった事象をお伺いしたところ、以下の通りとなりました(ウェビナー内投票結果より)
- 線状降水帯やゲリラ豪雨による「局地的な短時間の大雨・冠水」:70%
- 台風や大雨に伴う「交通混乱や、それに伴う出退勤・リモート切り替えの判断」:15%
- 猛暑・酷暑下での「屋外・現場作業における熱中症対策や、避難・待機時の安全配慮」:10%
- 大きな被災や混乱はなく、特に強い印象に残った事象はない:5%
- 大雨・雷・突風等による「停電・通信障害・社内システムのダウン」:0%
実に7割もの企業が「局地的な短時間の大雨・冠水」に苦しんでおり、従来のピンポイント予報を見るだけでは対応が難しい、急激な現場環境の変化が課題として浮かび上がっています。
高精度な予報が定着したからこそ、以下の運用・判断の壁が明確になっています。
- 多拠点管理の限界:拠点数が多く、個別確認ではどこから手をつけるべきか一括での優先順位付けが追いつかない
- 判断基準の難しさ:気象数値が見えていても、自社の警戒基準や体制立ち上げ判断に迷いが生じる
- 現場実況の視界不鮮明:予報で危険を察知しても、実際の敷地内冠水や設備状況を遠隔から確認する手段がない
ウェザーニュース for businessで実現する「完結型防災」
こうした課題に対し、基本のアラート・予報機能に加え、各種防災向けコンテンツ(ダッシュボード・交通影響・気象IoT等)を組み合わせて活用することで、「予測〜実況把握〜社内共有」までの一連の対応をいかに高度化・標準化できるか、具体的な運用ポイントを解説しました。
すでに一部のコンテンツを導入されている企業様におかれましても、各機能をタイムライン上でどう連携させるか整理いただくことで、さらなる防災レベルの引き上げや社内運用の定着につながります。
【事前準備・多拠点一括把握】
- ダッシュボード機能:自社拠点の大雨影響、暴風域突入拠点数などを危険度順に一元管理。拠点数が多くても即座に優先順位付けが可能となり、情報収集の効率を大幅に高めます。
- 体制判断コンテンツ:自社の警戒基準に合わせたリスクスケールを可視化し、客観的な数値に基づくスムーズな体制配備・事前対策を支援します。
- 交通影響予測:鉄道・道路・航空・港湾の支障リスクを事前に予測し、従業員の出退勤判断や配送ルートの変更に活用いただけます。
【発災直前・現場実況監視】
- ソラテナPro(気象IoTセンサー):自社敷地内に設置し、気温・雨量・風速・WBGT(熱中症指数)など7要素を1分単位で高精度観測。現場ピンポイントの実況把握を可能にします。
- ソラカメ(クラウドカメラ):防水防塵カメラにより、出入口の冠水や河川の増水、現地の変化を遠隔からリアルタイム映像で監視。現地へ向かう危険を避けた安全な状況把握を実現します。
- 実況監視(独自観測網)コンテンツ:全国の雨量・水位の観測値を一覧で確認可能。
【社内共有・事後対応】
- ビジネスリポート:現場の被災状況や写真リポートを自社専用で収集・閲覧・集約cite: 34。迅速な意思決定とナレッジの蓄積をサポートします。
- 安否確認機能:各社員の滞在エリアリスクを自動判定し、必要な対象者にのみスムーズな安否確認を発報できます。
企業における気象データ×IoTの活用事例
ウェビナー内では、気象予測と気象IoT(ソラテナPro・ソラカメ)を組み合わせて現場の安全管理やBCPを高度化されている3社の先行事例をご紹介しました。
【活用事例①】ダッシュボード機能による多拠点の気象リスクの一括把握と「ソラカメ」のリアルタイム監視を組み合わせ、シームレスな予測と実況の把握を実現。
- 活用目的:台風や大雨時、現地に向かう前の段階から敷地内の冠水状況や設備リスクを正確に把握し、迅速な初動対応につなげること。
- 活用法・効果:ダッシュボードによる多拠点の一括管理で事前準備を進めつつ、重要拠点は「ソラカメ」のリアルタイム映像で監視。現場到着前からマンション入居者様への適切な避難指示出しや、復旧に向けた早期手配を実現されています。

当該顧客の活用イメージ
【活用事例②】「ソラテナPro」の観測データを現場事務所のモニタに常時表示。作業員の方の確実な休息や、足場作業の安全管理を数値ベースで徹底。
- 活用目的:離れた場所にある現場事務所からでもピンポイントな現場環境の変化をリアルタイムに捉え、職長や作業員への安全指示を迅速化すること。
- 活用法・効果:「ソラテナPro」の1分毎の観測データと雨雲レーダーを現場事務所の大型モニタに常時表示。数値に基づいたタイムリーな休息・給水促し(熱中症対策)や、突風・雨に伴う足場作業やクレーン運用の安全判断を確実なものにされています。

当該顧客の活用イメージ
【事後アンケート結果】参加者の皆様の声をご紹介
今回のウェビナーにご参加いただいた皆様からいただいたアンケート結果をご紹介します。
■ 特に参考になった内容・情報(複数選択可)
- 効果的なウェザーニュース for businessの活用(66.7%)
- 直近の災害事例について(33.3%)
- 実際のご活用事例のご紹介(16.7%)
※具体的な運用・活用ノウハウへの関心が非常に高い結果となりました。
■ 今年の出水期を振り返り、貴社の防災対応で課題に感じていること(複数選択可)
- 避難判断や営業停止、作業中止などの判断基準が曖昧だった(38.9%)
- 担当者ごとのスキル・リテラシーにばらつきがある(33.3%)
- 気象情報の収集・集約に手間や時間がかかった(22.2%)
- 各拠点・現場との情報共有や指示出しがスムーズにいかなかった(22.2%) ※基準の標準化や現場とのシームレスな連携に課題感をお持ちの企業様が多いことが窺えます。
■ 今後詳しく知りたい・興味のあるテーマ(複数回答)
1.交通障害への対策強化(従業員の帰宅困難・物流遅延など)(33.3%) 2.現場・全社員に気象アラートを届けるスマホアプリ展開(33.3%) 3.拠点・現場の実況監視の強化(ソラカメ・ソラテナPro)(27.8%)
次回開催予告
ウェザーニューズでは、企業の皆様がより一層弊社サービスを駆使いただくことで、激甚化する気象リスクから人命・財産を守れるよう、今後も定期的な活用ウェビナーを開催してまいります。
これから本格的な冬のシーズンを迎えるにあたり、次回は「冬季向けの気象リスク対策・コンテンツ活用」をテーマに開催する予定です。(変更となる可能性もございます)
次回開催は、2026年12月上旬頃を予定しています。詳細につきましては、決定次第改めてご案内させていただきます。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。次回のご参加も心よりお待ちしております。




















