【ひょうリスク予測】偏波レーダーの解析をリニューアル 3%の空振り改善へ

【ひょうリスク予測】偏波レーダーの解析をリニューアル 3%の空振り改善へ
サービス2026.08.26 12:00

ウェザーニューズは、「ウェザーニュース for business」のひょうリスク予測と「WxTech Data」のひょう発生リスク指数の予測を改善しました。すでに導入していた偏波レーダーの解析方法を改善し、予測精度を向上させました。今回の改善により、最も警戒レベルの高い『警戒』および『Rank4』が過大に発生していた課題を抑制し、空振り(実際にはひょうが降らなかった予測)を最大で3%改善しました

0.偏波レーダーとは

二重偏波気象ドップラーレーダーの観測原理
二重偏波レーダーの観測原理(※1)

二重偏波レーダーは、水平方向と垂直方向に振動する電波(それぞれ水平偏波、垂直偏波という。)を用いることで、雲の中の降水粒子の種別判別や降水の強さをより推定することが可能なレーダーです。気象庁では令和2年3月から運用を開始ししています。

1.偏波レーダーの解析手法の改善

これまでのひょうリスク予測でも偏波レーダーは導入しておりましたが、このレーダーの解析手法の見直しを実施しました。 これにより、大きく以下の2点が詳細にわかるようになりました。

  • 雲の中でのひょうが上昇・下降している状況
  • ひょう・あられ・氷の小さい結晶などのサイズ
    偏波レーダーの解析イメージ
    偏波レーダーの解析イメージ

偏波レーダーの解析結果の動画

偏波レーダーの解析結果を動画にしたもの

2. サイズ解析結果の予測ロジックへの反映

次にこの偏波レーダーの解析結果をもとに雲の移動に合わせて予測に反映する手法を導入しました。従来のひょう予測分布を、サイズ予測分布で絞り込む形にすることで、ひょうに満たないサイズのあられなどで過大判定されていた『警戒』および『Rank4』の発生を抑制することができました。

3.改善の効果

今回の改善について過去1年での事例をもとに検証した結果、空振りを最大で3%改善することができました。過大な警戒発報が減ることで、お客様側での不要な対応コストの削減や、予測結果に対する信頼性の向上につながります。

保険・農業のお客様へ

ひょうによる被害は、建物や車両などの損害保険リスクに加え、農作物への直接的な損傷にもつながります。予測精度の向上により、こうしたリスクへの備えをより的確に判断いただけるようになります。

ひょうリスク予測は、ウェザーニュース for businessおよびWxTech Dataを通じてご活用いただけます。ひょうによる損害リスクの事前把握や、農作物保護の効率化にご関心のあるお客様は、ぜひご検討ください。

出典

※1:気象庁:気象レーダー

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