【航空会社向け長期予測】北半球 2026-27年冬の降雪傾向

【航空会社向け長期予測】北半球 2026-27年冬の降雪傾向
ニュース2026.11.02 10:00

今冬の北半球は、スーパーエルニーニョの影響により偏西風の蛇行が顕著となる見込みです。アラスカ湾や米国南部を中心に寒気が流れ込みやすくなる一方、カナダ北東部、西欧、日本付近では暖気が流れ込みやすい傾向が予想されます。

1. 偏西風の予想(大気循環の特徴)

2026年12月〜2027年2月平均の500hPa高度および平年偏差予想によると、今冬はスーパーエルニーニョの影響が強く現れる見通しです。

  • 寒気流入エリア: アラスカ湾や米国南部を中心に偏西風が南へ蛇行し、寒気が流れ込みやすくなります。
  • 暖気流入エリア: カナダ北東部、西欧、日本付近では偏西風が平年よりも北寄りを流れ、暖気が流れ込みやすくなる予想です。

2. エリア別 降雪傾向予測

■ 日本

【気象要因・特徴】 冬型気圧配置が弱く、寒気の南下は平年より弱くなる見込みです。 一方で、平年より気圧の谷の影響を受けやすい時期があるほか、南岸低気圧の通過頻度が多くなる見込みです。 一時的に強い寒気が南下してくる時期もあります。 日本周辺海域の海水温が高く、平年より水蒸気の供給が多い見込みです。

【降雪量の傾向】

  • 山陰〜東北の日本海側:平年より少ない予想。
  • 北海道日本海側:概ね平年並。
  • 北海道太平洋側:太平洋側を中心に平年並か多くなる可能性。
  • 東北〜西日本の太平洋側・九州北部:概ね平年並の見込み。

【運航管理上の留意点】 東北南部や関東甲信では、南岸低気圧通過時の大雪に対する厳重な警戒が必要です。


■ 韓国

【気象要因・特徴】 冬型気圧配置が弱く、寒気の南下は平年より弱くなる見込みです。 一方で、平年より気圧の谷の影響を受けやすい時期があると予想されます。 黄海では海水温が高く、水蒸気の供給が平年より多い予想となっています。

【降雪量の傾向】 全体として概ね平年並の見込みです。

【運航管理上の留意点】 一時的に強い寒気が南下して大雪となる可能性があるため、突発的な悪天・視程障害への注意が必要です。


■ 中国

【降雪量の傾向】

  • 中国東北区・華東の内陸部付近:平年より気圧の谷の影響を受けやすく、降雪量が平年並か多くなる可能性があります。
  • 西南地域の山間部:降雪量が平年並か少なくなる可能性があります。
  • その他のエリア:概ね平年並の見込みです。

■ 北アメリカ(アメリカ・カナダ)

【気象要因・特徴】 スーパーエルニーニョの影響で、アリューシャン低気圧が東偏してアラスカ湾で発達しやすくなります。

【降雪量の傾向】

  • アラスカ・カナダ西部・米国北西部:暖かい空気が流れ込みやすく、降雪量は平年並か少なくなる可能性があります。
  • 米国(中南部など):偏西風が南に蛇行して寒気が流れ込みやすくなり、降雪量が平年並か多くなる可能性があります。
  • 米国北東部〜カナダ東部:偏西風が平年より北寄りを流れて暖かく湿った空気が流れ込みやすく、降水量が多くなる見込みです。ただし気温の低いエリアであるため、降水は雪として降ることが多いとみられ、降雪量は平年並か多くなる可能性があります。

■ ヨーロッパ

【降雪量の傾向】

  • 西欧・北欧西部:偏西風が北に蛇行し、南から暖かい空気が流れ込みやすい見込みです。これに伴い、北欧西部を中心に降雪量が平年並か少なくなる可能性があります。
  • 北欧中東部・東欧:黒海からロシア西部にかけて偏西風が南に蛇行し、その西側にあたる北欧東部や東欧では北から寒気が流れ込みやすい見込みです。このため、北欧中東部や東欧では降雪量が平年並か多くなる可能性があります。

■ ロシア

【降雪量の傾向】 寒気が南下しやすく、低気圧や湿った空気の影響を受けやすい**中央連邦管区、南連邦管区、沿ヴォルガ連邦管区、ウラル連邦管区、シベリア連邦管区北部、極東連邦管区南部(サハリン周辺)**では、降雪量が平年並みか平年を上回る可能性があります。

一方、平年より低気圧の影響を受けにくい極東連邦管区東部では、降雪量が平年並みか平年を下回る可能性があります。


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