新たな台風の発生可能性があります — グアム島近海の動向・MJO・ENSO傾向を踏まえた見通し

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ニュース2026.04.07 00:00

グアム島近海(西太平洋)において、擾乱がまとまり台風となる可能性が出てきています。

現在、MJO(マデン・ジュリアン振動)の活発なフェイズが西太平洋に進入しています。これにより、西太平洋だけでなく南太平洋においても熱帯低気圧が発生しやすい環境が整っています。また、ENSO(エルニーニョ・南方振動)の推移も、過去の連続発生年と類似した傾向を示しています。

*本記事における擾乱の予測はウェザーニューズ(WNI)の独自見解です。

気象学的背景と見通し

統計的背景(出典:日本気象庁、1951年以降)

2026年は1月・2月・3月にそれぞれ1個の台風が発生しています。

日本気象庁の統計(1951年以降)によると: ・1月から4月まで毎月台風が発生したのは、1955年・1965年・2015年の3回のみです。 ・4月以降も毎月発生が続いたのは、1965年・2015年の2回のみです。 ・2015年は、1951年以降で唯一、年間を通じて毎月台風が発生した年です(1965年は11月に途絶えました)。

2026年に4月も台風が発生した場合、1951年以降4例目の「1〜4月連続発生」となります。

出典元: 気象庁 台風統計資料

ENSO傾向との比較:1965年・2015年との類似性

2024年から2025年は顕著なエルニーニョ現象からラニーニャ現象(またはそれに近い状態)に推移し、2026年夏(6〜8月頃)にはエルニーニョが発生する可能性が高まっています。

前述の「1月〜4月連続発生」の事例のうち、1965年と2015年は、このENSO推移パターン(顕著なエルニーニョ → ラニーニャまたはそれに近い状態 → エルニーニョ)に近い年でした。2026年の現在の状況はこの2年と類似した傾向にあります。

参考として、これらの年の台風発生数は以下の通りです(気象庁統計): ・年間発生数:1965年 32個、2015年 27個(平年 25.1個)— いずれも平年を上回りました。 ・8〜10月の3か月合計:1965年 15個、2015年 13個(平年 14.1個)— 最盛期は平年前後の水準でした。

年間を通じた発生数は多い一方、ピーク期(8〜10月)は平年並みにとどまる傾向があります。

出典元: ENSO予測:IRI(International Research Institute for Climate and Society, Columbia University) ENSO履歴:NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)

今後の見通し

MJOの活発なフェイズが西太平洋に位置していることから、現時点では、グアム島近海の擾乱が熱帯低気圧を経て台風へ発達する可能性があります。一方、それ以外に新たな発生の兆候は見られず、今回は単発の発生にとどまる見込みです。

本見通しはウェザーニューズ(WNI)の独自解析に基づくものです。今後の発達状況や最新の気象動向については、引き続き最新の気象情報をご確認ください。

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