スペイン上空に強い暖気が流入し、4月18日(土)〜23日(木)にかけて季節外れの高温が続く見込みです。スペイン国家気象局(AEMET)は、今回の高温期間中にスペイン各地で1991〜2020年の気候基準期における最高気温記録を超える可能性があると指摘しています。その水準は2023年4月の高温に匹敵するとみられています。
気象背景
4月23日(木)15Z頃、イベリア半島付近は引き続き東部を中心に500hPaのリッジに覆われる形となり、地上付近では地中海に中心を持つ高気圧の後面となる見込みです。850hPaでは18℃以上の暖かい空気が内陸部を中心にスペイン付近にかかる予想で、日照によって空気が暖められ、地上付近の気温が上昇しやすい状況が続くと見ています。(下の図はWNIのOWNモデルです。)

マドリード・バラハス空港における過去10年間の4月最高気温(METAR観測)
マドリード・バラハス空港(LEMD/MAD)では、2016年から2025年にかけての10年間において、4月の最高気温の平均値は26.5℃でした。
最高気温が最も高かったのは2023年の32℃で、次いで2017年、2018年、2024年の28℃、その次に2022年と2025年の27℃となっています。
また、この10年間の中でも直近5年間は最高気温が高い傾向が見られました。平均値は、2016年から2020年の5年間で25.4℃であったのに対し、2021年から2025年の5年間では27.6℃となり、2℃以上の差がありました。

マドリード・バラハス空港における過去10年間の4月最高気温(METAR観測)
マドリード・バラハス空港の気温予測
マドリード・バラハス空港(LEMD/MAD)では4月18日(土)の最高気温がすでに28°Cに達し、2017年・2018年・2024年4月の最高記録に並びました。
今後も気温の上昇傾向が続き、4月23日(木)前後には28°Cを超える可能性があります。ただし、2023年4月に記録した32°C(過去10年の最高値)を上回る可能性は低いと見られます。

マドリード・バラハス空港の気温予測
なぜ「地上気温の異常な高温状態が航空機運航を直撃するのか?」
気温と航空機の最大離陸重量(Maximum Take-off Weight)との関係
一般に、外気温が高くなるほど空気密度は低下し、離陸推力は弱くなります。そのため、離陸可能な重量も小さくなります。 したがって、気温が低いほど離陸時の余裕は大きくなります。
一方で、外気温が30℃後半(36℃以上)になると、その変化率(逓減率)は急激に大きくなります。 このため、通常時でも最大離陸重量に近い状態で運航している機種や路線においては、気温の上昇は重要な運航阻害要因となります。 さらに、異常な高温状態になると、より多くの機種や路線で運航への影響が拡大する可能性があります。

























