米国中部と東部で今夏初の大規模熱波 主要空港への影響に注意

米国中部と東部で今夏初の大規模熱波 主要空港への影響に注意
ニュース2026.06.09 11:00

6月第2週後半を中心に、米国中部と東部の広い範囲で今夏初の大規模な熱波(Heat Wave)が予想されており、各地の主要空港では高温による運航への影響が懸念されています。

気象背景

アメリカ中部、東部エリアでは12日(金)にかけて、上空500hPaで気圧の尾根(リッジ)に覆われる日と気圧の谷(トラフまたは寒冷渦)の影響を受ける日があります。上空850hPaで18-24℃の暖気が流れ込む形となるため、気圧の尾根に覆われる日は日射により地上から下層の空気が暖められ、地上気温が非常に高くなる見通しです。また、気圧の谷の影響を受ける日も、地上の低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、気温が上昇しやすくなりますが、降雨タイミング次第では気温上昇が抑えられる可能性があります。

熱波の進行と予想される影響

気象データ解析によると、熱波のリスクレベルは6月9日(火)から12日(金)にかけてピークに達する見込みです。火曜日から水曜日にかけては米国中部でリスクが高く、週末にかけてリスクの高いエリアは東部へ移ります。また東部では6月15日頃まで影響が長引く可能性があります。

航空運航へ影響

一般に、外気温が高くなるほど空気密度は低下し、離陸推力は弱くなります。そのため、離陸可能な重量も小さくなります。 したがって、気温が低いほど離陸時の余裕は大きくなります。

一方で、外気温が30℃後半(36℃以上)になると、その変化率(逓減率)は急激に大きくなります。 このため、通常時でも最大離陸重量に近い状態で運航している機種や路線においては、気温の上昇は重要な運航阻害要因となります。 さらに、異常な高温状態になると、より多くの機種や路線で運航への影響が拡大する可能性があります。

空港では高温による運航効率低下に注意が必要です。

主要空港の気温予測(6月9日〜12日)と過去記録の比較

中部

空港ICAO/IATA6/9(火)最高気温予測6/10(水)最高気温予測6/11(木)最高気温予測6/12(金)最高気温予測2020-2025年の6月最高気温と記録年(METAR観測)2020-2025年の6月の最高値の平均(METAR観測)
Memphis International AirportKMEM / MEM34℃34℃33℃33℃38℃(2022年)35.3℃
Louisville Muhammad Ali International AirportKSDF / SDF30℃34℃33℃31℃37℃(2022年)35.2℃
Chicago O'Hare International AirportKORD / ORD32℃36℃31℃27℃37℃(2022年)34.5℃

東部

空港ICAO/IATA6/9(火)最高気温予測6/10(水)最高気温予測6/11(木)最高気温予測6/12(金)最高気温予測2020-2025年の6月最高気温と記録年(METAR観測)2020-2025年の6月の最高値の平均(METAR観測)
John F. Kennedy International AirportKJFK / JFK25℃25℃33℃30℃39℃(2025年)33.0℃
Newark Liberty International AirportKEWR / EWR29℃27℃33℃33℃39℃(2021年、2025年)36.0℃
Washington Dulles International AirportKIAD / IAD29℃33℃36℃37℃37℃(2024年)35.7℃
Charlotte Douglas International AirportKCLT / CLT28℃33℃35℃37℃38℃(2022年、2025年)35.2℃

*熱波の発生時期や影響範囲については今後の予報で変化する可能性があります。最新の予測情報にご注意ください。

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